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その他 <反ったレコードをほぼ直す便利グッズ Mattaira (マッタイラ) を作りました。
反ったレコードをほぼ直す便利グッズ Mattaira (マッタイラ) を作りました。 中川 伸

反ったレコードは僅かながらもあるものです。ありふれた盤であれば買い直すことも可能ですが、希少な盤だとそうは行きません。平らにするための、本格的な製品はあるのですが、かなり高価です。業務用には適しますが、一般人なら使用頻度からして躊躇するでしょう。そこで安価な方法を考えました。

そもそも反った原因は曲がった状態が長時間続いたためで、真っ直ぐにし、時間を掛ければ直せる筈です。でも、実際にやってみると半年から1年以上といった期間が掛かるので、温度を上げることで加速をします。しかし、上げ過ぎれば盤にダメージを与えるので温度と時間の管理は重要です。目安は60℃近辺になりますが、厳密には、盤が作られた年代やレコードメーカーによって異なります。そこで低目で試し、熟練すれば徐々に温度を上げるのが安全な方法です。

これらの機能を、一から作るとなればやはり高価になってしまいます。そこで、すでに存在するものを上手く組み合わせることを考えました。今では都合の良いものが売られていて、それは温度調整機能とタイマー機能が付いた30cm×60cmの電気座布団です。また加熱し過ぎないよう温度管理をしますが、それもよくできたデジタル式の温度計があります。次は盤を正しく平らにする構造体と、熱の均等性を高めるための、適当な箱さえあれば可能です。

さて、修正の原理ですが、まずは盤のレーベル面と、グルーヴガイド部を平らな板で挟むことです。音溝の部分に触れないようにすることは重要です。理由は髪の毛などが入ってしまうと跡が付いて、その音も出てしまうからです。盤の厚さはレーベル面とグルーヴガイド部では微妙に異なっているので、僅かな弾力があればより適合します。そして更なる性質としては静電気を帯びにくく、熱に強い材料といえます。サイズはレコード規格と同じ301mmを直径とし、厚みは3mmです。他に、色んな工夫を加えて最適化し、一部は特許出願予定です。

使い方ですが、まずは失敗しても構わない盤にて十分なテストを行います。温度は低めでスタートをして慣れるに従い徐々に上げて行きます。髪の毛や埃をきれいに取らないと跡がつく可能性は残ります。60℃付近で2時間が目安ですが、個人的には安全性から、少し温度は低い目にして時間を長めにしたいところです。高い目で行うと、音が甘くなるとの報告を聞いているので、先ずは55℃位を2回続けて240分で良いかも知れません。終わったら1時間程度放置して温度がしっかりと下がったところで開けます。くれぐれも慌てないことです。反りを完璧に直そうとするよりも、針跳びが起きないようにすればOKという位の方が、音への影響は少なそうです。少しの反ならピュアフラットで補正はできます。

付属の電気座布団は冬場なら暖房器具として、付属のデジタルテスターは電圧、電流、抵抗などの測定にも便利に使えます。温度計は高精度品ではないので数度の誤差はあります。表示が高めか低めかは個体差があるので、気温と沸騰しているお湯の100℃を参考にすればよりベターでしょう。

円板の反対面には温度に強い0.15mm厚のテフロンテープにて段差を設けているので、裏返せばグルーヴガイドの無いフラット盤への対応も可能です。DIYが好きな人なら、この原理に沿ってテープを貼れば25cm盤や17cm盤にも対応可能です。17cm盤用には1.6mm厚のボール紙でEP用アダプタを作れば利用可能です。回す訳ではないので目測で置いても良さそうですが、ご希望の場合はご相談ください。なおSP盤は塩化ビニールではなく、シェラックでできているので、この温度では修正ができません。

使い方に慣れるまでは食品用のラップを挟んだり、レコード用の中袋を利用するなどして慎重に行うのは良いかもしれません。埃が付きにくいように静電気を弱めるにはNON-STATが有効に働く筈です。くれぐれも、ありふれている中古レコードでしっかり練習してから貴重な盤に取り掛かかるようにしてください。DJでスクラッチをする人達は音飛びがしないよう盤の平面性にはかなり気を使っているそうです。

具体的な使い方はレコードを2枚の円板で挟み、センターをネジで留め、周り8ヶ所をクリップで挟みます。電気座布団を2つ折りにし、その間に入れて大きいクリップ3個で挟みます。温度センサーを円板の中央付近にセットし、外箱に入れ、付属のマジックベルトで止めます。先ずは温度設定を2の位置にして120分で行います。温度を見ながら季節によって温度設定を変えますが、65℃は超えないようにして下さい。中間の温度にしたい場合は蓋を適度に開けるなどして調節をします。

温度は上がりすぎると、全体が縮む可能性もあります。するとセンターピンに入らなくなることもあるので、その場合には、盤をゴミ箱などの上に乗せて半丸のヤスリで拡張します。ヤスリは、センターが出ていない盤の修正にも使えます。すでに100台分を発注していますが、どの程度の需要があるかは分かりません。それで終わる可能性もありますが、需要があれば追加生産は可能です。予定価格は26,000円+税で、円板が2枚、センターを留めるボルトとナット、中クリップ8個、大クリップ3個、電気座布団、温度計、ダイヤモンドヤスリ、外箱、マジックベルトです。省資源の観点から、このページになるべく書き込んでいるので、取扱説明書は控えております。先ずは予約を承りますので、宜しくお願い致します。(2022年3月4日)

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