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凄すぎるフリーソフト「Shazam」 中川 伸

 Shazamをご存知ですか?これは音楽の曲名のみならず演奏者をも当てるフリーソフトです。動作可能なのはAppleのiOS6と、Androidなどに対応した機器です。インターネットに接続し、音楽を聴かせると10秒ほどで、曲名と演奏者が出てきます。私が聴く音楽では70%位の回答率でしょうか?演奏者を間違えることも1%位あります。それ以外は、有名な曲であっても「一致する曲が見つかりませんでした。」と答えてきます。Shazamのデーターベースに無い演奏は答えられないのでしょう。というよりはCDDBではなく、iTunesに有りそうなものなら殆ど出てきます。写真は左から、iPadV、iPad mini、iPod4、iPhone4S、kindle fire HD。

 このソフトを入れるきっかけになったのは、浅田真央のフィギュアスケートで使われたチャルダッシュを聴いて、知らない演奏だったので、調べたいと思ったことからでした。Youtubeでそのシーンを映し出して聴かせると、Tasmin Little/John Lenehanと演奏者名が出てきました。もうひとつは安藤美姫のメンデルスゾーンのヴァイオリンコンチェルトです。これはアイザックスターンとしか思えませんでしたが、スケートリンクは残響が多すぎて確信は持てませんでした。同様にYoutubeで聴かせると、ちゃんとアイザックスターンとオーマンディーの演奏と出てきます。アイザックスターンには小澤征爾との別な演奏もあるのでCDを聴かせると、そのジャケット写真が出てきます。

 LPから作ったビル・エヴァンスのCDを聞かせてもCome Rain or Come Shine(Take 5)と出てきます。なんと録り直したTakeの番号までをも判断しているのです。他にSoundHoundtoいうソフトもありますが、私の用途ではShazamの方がずっと合っています。どうしてこのようなものが無料なのかといえば、iTunesへのリンクが出てきて、アルバムを買えば1500円、1曲だけなら200円とか出てくるので、その内のいくらかがShazamへの報酬に回っているものと推測いたします。Youtubeへのリンクが出る場合もありますし、20秒ほどの無料サンプルが聴けることもあります。
 さて、タブレット類は手っ取り早く情報収集するのに便利なのでよく使っていますが、なかでも音楽情報のアンテナとしてのYoutubeやインターネットラジオ用に好んで使っているのは、kindle fire HDです。ポピュラーなタブレット類の中では最も音が良いと思いますし、価格も手ごろです。PC本体よりは良い音だと思います。8.9インチの方はもう少し良いかなーと思ったのですが、期待した程ではありませんでした。SHARPのA01SHも使っていますがこれも音は大したことありません。ただ、kindle fire HD はPDFが上手く開かない東芝のサイトのようなのが有るのは困りものです。解決方法がお分かりの方はぜひともお教え願います。
 タブレット類で見つけた2曲をリンクいたします。五嶋みどりのzapateadoとサラ・チャンのsibeliusです。共通点はいずれもジュリアードのドロシー・ディレィに教わり、ガルネリ・デル・ジェスを使っていることでしょうか?五嶋みどりはバーンスタインやメータに、サラ・チャンはメニューインに絶賛されています。いずれも表現の幅がとっても広いです。伴奏よりもほんの少し早いタイミングで弾いていますが、この絶妙な時間差が私には面白く聴けます。以前から彼女達には注目していましたので、CDは持っています。因みにサラ・チャンのガルネリは体積7/8(長さで95.7%)という超希少品らしいです。

 音楽は人間が抱く色んな感情を音で表現した芸術です。オペラなどにはストーリーがあり、役柄があり、歌詞があるので解釈は限定され易いです。がっちりした男性による強引な演奏が合う曲もあれば、ロマンテックで繊細な男性による演奏が合う曲もあります。優雅で上品な女性による演奏が合う曲もあるかと思えば、気性の激しい女性による演奏が合う曲などと色々です。でも私が繰り返して聴くのは、曲にもよりますが、礼儀正しい優等生的なものよりは、じゃじゃ馬っぽい女性の演奏が多くなりがちです。高尚なのも良いけど、魂をえぐるようなのも、これまた良いです。因みにカッコ内は最も好きな演奏です。
 マリア・カラス(レッシーニョとの仮面舞踏会3幕より私の最後のお願い)、アルゲリッチ(コンドラシンとのチャイコフスキー)、チョン・キョンファ(フォスターとのサンサーンス)、ジャクリーヌ・デュ・プレ(バレンボイムとのEMI盤サンサーンス)などで、少しばかりはみ出た異性の演奏が面白く聴けます。カルメンなどはかわいい美声よりも、妖しくてドスが効いる方が絶対に合います。ワインに例えれば赤のフルボディーでしょうか?芸術は万人受けするよりも、大好きと、大嫌いが混在するほどに尖がっている方がより価値があるとさえ思っています。これはオーディオにも言えるでしょう。私の友人で、真空管とトランスの音が大好きで、半導体は嫌いだという人が居ます。以外かも知れませんが、私はそれはそれでむしろ結構なことだと思っています。
 少し前は音が悪かったYoutubeですが、最近は音の良いものも見受けられるようになってきました。私の録音したもので、演奏者(中村和枝さん)によってアップされているものがあるので聞いてみて下さい。montaguehandelです。トイピアノの第一人者であるマーガレット・レンタンの手堅い演奏よりも、勢いがあって私は好きです。さすが第3回日本現代音楽ピアノコンクール優勝。スペイン・シッチェス20世紀音楽コンクール優勝という経歴だけのことはあるなぁと感心しました。以下は16bit/44.1kHzのwav fileで、ダウンロードも出来ます。

  montague handel rameau robos

 ついでにと言っては何ですが、最近の録音で、友人の唐木シノブ氏(オーロラサウンド代表)が演奏したvilla/robosのプレリュードNo.1もアップです。テクニック達者でもハートの無い演奏というのもありますが、これはこの曲大好きという感じがひしひしと伝わってきます。因みに、トイピアノの録音はKORGのMR-1000(5.6MHzのDSD)とRODEのNT1-Aで、ギター録音はマイクがAKGのC-414をオールJFETに私が改造したものです。ギターはセゴビアも愛用していたドイツの名器で、ヘルマンハウザー3世(1979年製)です。唐木氏によれば、「ギターのCDはいっぱい持ってるけど、楽器の特徴が良く出ていて、こんな音の良い44.1kは他に無いです。」とのことでした。(2013年7月20日)

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