緊急のお知らせ !フジヤエービック様主催のDAコンバーター試聴会が8月25日に開催され、当社も出展させて頂きます。ハイレゾソフトをLet's Note CF-W5からWindowsのFoobar2000でhiFace経由のCAPRICEです。HPアンプは会場で提供される東京サウンドのValveX/SEです。一方、フリー展示用は2Lからダウンロードした24bit/352.8kHzソースをSDTrans384経由でCAPRICE(I2Sタイプ)と、SACDをSCD-XE800経由でDSD CAPRICE(DSDタイプ)と、CDをリッピングしたファイルをSDカードプレーヤーQA550経由でCAPRICE(I2Sタイプ)へと、3系統が予定です。ヘッドフォンアンプはいずれもCERENATE(もしかすると無接点ボリューム付き)です。ヘッドホン(MDR-SA3000)も3台用意する予定です。
無線と実験2011年1月号29pから柴崎功氏による詳細な技術解説と、柴崎功氏による「ハードの存在を忘れる驚異の迫真音場」と、角田郁雄氏による「ナチュラルでアナログ的な音質」の試聴記も掲載されていますので、宜しければご覧になってください。(2010年12月30日)
オーディオアクセサリー139号の197pに村井裕弥氏による試聴記事が掲載されました。「192kHz/24bitサンプリングの音源も聴いてみたが、初めてそのすごさに気づかされた演奏がいくつもあった。」と紹介されています。また352p、352pにもギタリストの上谷直子氏によって「CDを超える音源再生を感じさせるカプリース」のサブタイトルの中で「少なくともクラシックの音をとても生っぽく再現してくれる、その力には驚いた。」とも紹介されています。(2010年11月20日)
CAPRICEにはMIX機能が用意してあります。AUX端子から超高域を加える工夫をすることで、より生々しい再生音にすることができるようになっています。当社のハーモネーターはオーディオマニアというよりも、音楽愛好家の方々にはとっても評価の高い製品です。そこでこういった機能が使えることも有意義かと考え、用意致しました。この情報につきましては順次提供させて頂きます。(2010年11月15日)
オーディオ銘機賞2011を受賞しました。 CAPRICEの取り扱い説明書
10月25日における進行状況です。1号機が出荷されました。音質は部品を待った甲斐がありました。聴感上の歪感が減って、よりきめが細やかで、かつ耳に優しくてしなやかな音もよく出るようになりました。CDで弦楽器やソプラノを長時間聴くと神経を逆撫でされるかのような感覚もあったりしますが、これが信じられないほどに目立たなくなりました。ノーマル仕様とI2S仕様とフォノEQ仕様は動作確認が終わりましたので、順次出荷となる見込みです。ただし、少しの間は慎重に検査を致しますので、スローペースの出荷をお許し下さい。11月10日頃にはハイペースになると思います。DSD仕様は理論的には動く筈ですが、信号が用意できていませんので、検証はしばらく先になりますこともご了承願います。
米国PRP社のオーディオ用非磁性抵抗を広く採用したため、遅くなってしまいましたが、その分、音質的な完成度が上がったことが確認できました。フィデリックスでは1976年の創業時からシンコーの非磁性タンタル抵抗をずっと使用してきましたが、この代替品です。なお、10月1日に初期ロットは予約分で埋まってしまいました。誠にありがたいことで、熱く御礼を申し上げます。10月2日以降の予約分は第2ロットになり、この出荷予定は12月以降になってしまいまが、宜しくお願い申し上げます。
オーディオアクセサリー138の305pに試聴記事が村井裕弥氏によって掲載されました。「超低ジッタークロックと最新最高のデバイスを投入したフィデリックスのDACを聞く」のタイトルです。また、ステレオサウンド176号351pにも試聴記事が三浦孝仁氏によって掲載されました。「驚くほど多彩な表情。圧倒的な情報量で音楽を構築する。」のタイトルです。出力電圧はXLRの2番使用のアンバランスが2.7Vで、2番3番使用のバランスは5.4Vで、SN比とダイナミックレンジは131dBと世界最高レベルに達しています。クロックのジッターは圧倒的に少ないことも実証できました。また、PS AudioのPWTとI2S信号における動作確認もできました。
下の写真は24bit/192kHzまでのUSB信号をSPDIF信号に変換してCAPRICEに入れることができる製品例です。価格はHiFaceが約2万円、Monitor 01 USDが約1万円です。いずれも24/192kHzが初期設定のLowestのPLLバンド幅で安定に動きました。他にhiFace Evoという製品もあります。後ろの2機種はBNCとRCAの同時出力が可能なので、BNCからRCAの変換ケーブルを使えば、CAPRICEをモノ使用させることも可能です。水晶は以外なほどにエージングが必要で、必ずしも十分という訳ではありませんが、今の時点ではHiFaceの方が不思議なことに低音がよく出るように聴こえます。PCからのUSB接続はさほど期待していなかったのですが、条件さえ整えるとHiFaceから驚くほどの音が出せました。
暫定資料
歪率は1kHzの5.4V出力時に0.00064%(BW=30kHz)と世界最高レベルに達していますが、フィデリックスとしてはあまり重視をしていません。というのは音楽の一瞬にしか過ぎないからです。それよりもSN比131dBの方が意味は大きいと考えています。しかし、SN比だけならもっと安価なOPアンプであっても、より優れたものが達成できるので、これも全てと考えてはいません。クロストークについては抵抗でミックスしたり、静電容量の飛びつきなどのリニアなものは悪質とは考えていません。しかし、電源を通じてのクロストークはノンリニアなので極めて悪質という経験から、左右独立電源にしています。部屋におけるクロストークが何dB取れるかを考えればこれはもう明らかでしょう。
すでに期待以上の音が出ているCAPRICEのプロトタイプ内部と、開発にとっても役立ったES9018評価ボードと、Buffalo32sと、SDTrans192の写真です。リモコンとパガニーニの24のCAPRICESのCDも入れました。なお、CAPRICE内部には12個もの安定化電源が入っていますが、一般的な78シリーズや79シリーズより遥かにローノイズなものばかりです。
お気付きですか?右用と左用のアナログトランスはフラックスが逆相で、しかも曲がって付いているのは、フォノイコライザーのハムを激減させるため。いくつかの部品が曲がっているのは、見た目ではなく、性能本位のため。デジタル部とアナログ部が明確に異なったパターンなのは、電気の性質に合わせたため。赤いパターンの右上にあるV字が狭いのは、電流ループを考えた結果です。実はこの基板、パターン設計の専門家ではなく、回路技術者によるパターン設計でした。
●2010年03月時点で最高性能と思えるESS社製32ビットDACチップES9018を搭載。
●この最高性能を生かしきるため、CMOSではなくバイポーラ入力の高速アンプによる超低ジッタークロックは専用シャント電源から電流供給。また、一般の3端子レギュレータ(7815)と比較し約30dB低い超ローノイズ&オーバーシユートの無いクイックレスポンス電源や、音質にこだわったオールJFETでクラスAの超ローノイズOPアンプ(1.8nV/√Hz)といったキーデバイスを自社開発して搭載。IV変換部はこのOPアンプを2回路並列で構成。
●コアキシャル入力は高速パルストランス(115MHz、PS間シールド付き0.5pF)と、バイポーラ入力によるヒステリシス付きの高速コンパレータでジッターの混入を防ぎ、TOSLINKは高速タイプ(25MBPS)の採用で、いずれのSPDIF入力も24Bit/192kHzサンプリングに対応(32Bit/192kHzサンプリングも動作確認済)。アイソレーションが十分ではないUSBとAES/EBUは、接続すると何らかの悪影響を及ぼす可能性があり、特にUSBはPCなどのスイッチングノイズが盛大に入り込む可能性があるので、あえて排除し、これらはコアキシャルに変換しての使用を推奨(USBからの変換で192kHz対応製品は存在する)。
AES/EBUは3メートル以内ならアースを接続せずにコアキシャルに入れてほぼ問題ないが、厳密に合わせたい場合はケーブルのコアキシャル側で抵抗3本のT型減衰器を挿入し、インピーダンスマッチングをする。なお、コアキシャルは2入力でTOSLINKも2入力を装備。ただし、前面のロータリースイッチで切り替えられるデジタル3系統のうちの1系統はコアキシャルかTOSLINKを背面にて切り替え。なお、デジタル3入力はリモコンによる切替が可能。
●他に2系統のアナログ入力を持ち、うち1系統はオプションにてオールJFETの OPアンプによるフォノイコライザ(入力換算雑音電圧-140dBV)にできる。さらなるオプションとして、SP、LPのカーブ切り替えも可能。また、アナログ信号は当社が1980年に開発したリアルタイムBTL回路(JFET入力OPアンプで構成)を経由し、差動IV変換回路へ注入。なお、デジタル動作時はこの注入回路が切り離される。
●前面ボリュームによる可変出力はリアにRCAで装備。このためDAC / プリアンプとしてとっても便利に使える。このラインアンプはJFET入力のOPアンプを2回路並列にした完全DCアンプ。駆動力に余裕があるので、フロントのヘッドフォン出力も兼ねる。
●前面ボリュームを通過しないDACのダイレクト出力はXLR(2番ホット)のバランス出力で、アンバランスで使用する場合はXLRの1番と2番のみを使用(3番はどこにも接続しない)。音の鮮度が落ちるバランス・アンバランス変換回路をあえて排除した設計となっている。
●デジタル入力はリモコンによるデジタルボリュームが可能なので、XLRのバランス出力を直接にバランス入力のパワーアンプへ送ることができる。当社のパワーアンプCERENATEと組み合わせれば、バランス・アンバランス変換回路や、その逆変換回路を全く通過しないシンプルな構成となり、鮮度の高い音を聴くことができる。ただし、アナログ入力にはデジタルボリュームが使えないので、固定出力となる。
●電源トランスはアナログ用が左右独立で、デジタル用との計3個を使用。2個のアナログ用トランスは漏洩磁束を打ち消す方向に接続。この技術は1978年発売のLZ-12で実施済。セリニティー電源は一般のスイッチング電源の3000分の1という超ローノイズなので、CERENATEのように信号レベルの大きいパワーアンプには最適であっても、本DACには時期尚早との当社判断に従った。
●電源ノイズの多い環境でも、この超高性能を発揮すべく、電源にはノイズフィルタを装備。
●電源ノイズが生じないショットキーバリアダイオード、オーディオ用コンデンサ、オーディオ用抵抗を採用。コネクターレス設計で信頼度も高く、主要な外部端子は金メッキ。
●ボード上には32Bit/192kHzや24Bit/352.8kHzも入力可能なI2S信号やDSD信号の入力端子を装備(オプションでアイソレートされたPS AUDIO準拠のHDMI入力は内部にサブ基板として装着可能)。底に設けたディップスイッチでシャープロールオフ、スローロールオフ、PLLのバンド幅、DSDのフィルタ特性、オーバーサンプリング、ジッター削減機能の有無などの設定が可能。探究心と遊び心が満載な設計となっている。
●ES9018は内部に8組の差動DACがあり、これら全てを1チャンネルモノラルとしての使用が可能。この場合、右チャンネル用か左チャンネル用かを設定。CAPRICEを2台使い、底面のディップスイッチでこれらの設定を行うと、理論上は無限に近いセパレーションが得られ、更に1台の2チャンネル出力を並列接続すれば135dB近いダイナミックレンジが得られるので、現時点における究極性能が実現可能。
信号の分割方法は、SPDIF信号なら分割する機器にて2つに分けるのが基本。同軸と光出力があるなら、一方は同軸、もう一方は光での伝送も可能。あるいは、第一のカプリースをSPDIF出力できるようにし、第二のカプリースに伝送も可能。I2S信号ならHDMIを分割する機器で分けるか、あるいはトランスポートを改造して出力するなら、2出力への改造にて可能。あるいは、第一のカプリースをI2S出力できるようにし、第二のカプリースに伝送も可能。
●小型、軽量、低価格(本体寸法50mm,150mm,250mm,約2kg、168,000円)。