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PURE FLATというOUTER STABILIZERを作ります。 中川 伸

追加です。PURE FLATというアウタースタビライザーが出来上がったので、音を聴いてみました。しっかりした低音による安定感と押し出し感は期待以上に改善し、音楽の説得力が増します。この音に慣れてから外すと気迫が薄れたかのように聴こえてしまいます。それと、揺れが無くなるのでカートリッジもスピーカも動作は安定するのでクリアになります。音質的には確かに効果は有るのですが、ど真ん中に置かないとPURE FLATの横揺れは気になることもあります。

レコードの直径はJIS規格で301mmです。でも手持ちの盤をノギスで測ると国内盤でも302.0mmのものがごく少数あり、外国盤だと302.4mmのものがありました。こういったものまでをも使えるようにすればガタは大きくなってしまいます。そこで規格外は切り捨てなくてはなりませんので、302.0mmにしました。これ以上だと盤はいくらか浮いてしまいます。でも浮かないようにするにはカッターナイフやサンドペーパーなどで盤の縁を僅かに削れば良いことになります。滅多にない規格外のものを規格内に収めるには割り切りが必要かもしれません。それから、ど真ん中に置かなくても水準器を使ってプレーヤーを水平に置けば、ワウフラッターは出ません。というのは、もしも重心が偏っていて、プレーヤーが斜めなら、重心が昇る方向ではブレーキになり、下がる方向では加速になりますが、水平だと加減速は生じないからです。普通の家で普通のプレーヤーなら水準器が無くとも問題にはまずなりません。

別な方法としてターンテーブルシートの中央を1.5mm程くぼませて、真ん中にスタビライザを置くという寺垣氏のアイデアでも、反りは吸収できます。でも実際に外周スタビライザーを作ってみて本当に良かったと思います。重量1kg、慣性モーメントが0.28t増える効果は想像以上であった事を喜んでおります。以下の写真は使用例です。(2018年11月27日)

アナログレコードには歴史的観点から見ても貴重なものが数多くあります。これらをデジタル化するにはベストな状態で行いたいものです。先ずはワウフラッターも反りもないのが理想なので偏心を無くすピュアセンターを以前に作りました。

そして今回、反りを無くすのがこのPURE FLATです。実は1979年頃にKENWOODの前身のTRIOがDS-20 (\28,000)を作り、私も使っていました。これをベースにして多くのプレイヤーで問題なく使えるサイズを検討しました。当然ながら非常に多く出回っているSL-1200シリーズには使えます。

反りを無くせばカートリッジの動作が安定し、本来の能力を発揮しやすくなると同時に、スピーカーの揺れをも抑えることができます。また慣性モーメントが増大するので、フォノモーターの回転性能を向上させることができます。 針の突き出し量が少ないカートリッジ、例えばDECCA、IKEDA9、MC-L1000、SATINなどでも外周スタビライザーに接触しないよう、レコードの縁からの出っ張りは最大でも0.6mmに抑えました。ちなみにDS-20は1oなので、たまに接触音が出ます。

材質は、当社のトーンアーム 0 SideForceで優れた音響特性を示したSU304ステンレス材を使いました。これは非磁性なのでカートリッジに悪影響を及ぼしません。レコードに被せれば、レコード自身がガイドとなってほぼセンターが出る構造にしたので、とても使い易く、そのためセンター出し用のガイドは付属しません。

最新の精密加工技術で作りながらも低価格に挑み、\46,000に抑えることができました。当社のHIGH TRANSMISSIONやCRYSTALと組み合わせれば音の思想は一貫します。パッケージはECO意識から簡素化しています。

試作品が出来上がるのは2018年11月15日で、そこからなるべく多くの条件でテストしてみて、修正が有れば変更し、70枚での発注です。その20日後に出来上がりますが、特殊な品だけあって、売れる数は予測できません。そのため第2ロットに進めるかどうかは不明です。ご予約はinfo@fidelix.jpか042-493-7082(TEL&FAX)か販売店様へよろしくお願い致します。 (2018年11月3日)

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