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テストレコードAD-1をRIAAで測ってみる 中川 伸

テストレコードはRIAAで録音するとカッターヘッドやカートリッジに負担が掛かるので専用カーブで行います。そのため私は下図の専用イコライザーを設計しました。


使ったソフトは無料になったMicro Cap12で、使い方はYoutubeで紹介しています。Micro Cap12

しかし、これを作るのはそれなりに面倒でもあります。そこで、テストレコードAD-1をRIAAイコライザーのままで測ってみました。しかし、このカーブはしっかりと目安にはなります。ここで使用した機材はカートリッジが周波数特性で安定しているDL-103、テストレコードは今も入手可能でしかも安価な日本オーディオ協会のAD-1で、レコーダーは信頼あるB&K 製で、full-scaleは50dBになっています。


1kHzを基準にして、20Hzで-5dB、50から150Hzあたりは+6dB、20kHzでは-17dB位です。時定数では3180uS、636uS、318uS、75uSのカーブで、時定数による正確な値はEXELで表にしました。JVCやCLEAR AUDIO用にも636uSを318uSに変えた表も下に載せておきました。


カートリッジの周波数特性は、スピーカーよりは素直に出ますが、イコライザーやチャンネルデバイダーといった電気回路ほどには綺麗に出ません。高域は外周に比べて内周では2dB程落ちたり、レコードメーカーによっても2dB程度の差は普通に出ます。しかし、結果はほぼ理論値に一致していて、これは最終的な周波数特性なのでカートリッジが速度型であろうが振幅型であろうが左右揃って上図と同じカーブになるのが決まり事です。

レコーダーの代わりとしては簡易的にWaveSpectra が使えます。でも、これを正しく使いこなすには、マニュアルをよく読んで、しっかり理解してから、またサウンドカード等の性能を実際に確認してから注意深く使ってください。正しく使わなければ高域がなだらかに落ちやすいです。もしかするとテストレコードだとsweepスピードが速いので無理かもしれません。また、測定器ではないので、ネットで公開する時などは特に注意をしてください。

本家のWaveSpectraはなぜか消えていて、 「オリジナルの圧縮パッケージである限り、再配布はご自由に行っていただいて構いません。」とあるので以下にLINKを貼っておきます。素晴らしいソフトをご提供頂きとても感謝しております。

http://web.archive.org/web/20171105052121/http://efu.jp.net/

上からWS151.ZIP 、 WG140.ZIPをダウンロードしておいてください。

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