超低ジッター水晶発振器(クロック)の製作4 | 中川 伸 |
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完成したCAPRICEのクロックを、個人的な好奇心から交換し、同一条件で測定してみました。一番上は、私の聴覚とジッター理論と経験を元に追求した最終CAPRICEのグラフです。その下は一般市販のCMOSの水晶発振器に入れ替えたものですが、ほぼ世間の標準と見なして良いでしょう。一番下は、たまたまジャンク屋で見つけたもので、聴くやいなたこれは駄目だと思ったものです。グラフの見方についての常識ですが、水平部分が低いほどSN比が良くて、真ん中のスカート部分の裾が開かない方が良いと判断できます。左端の目盛りに注意しながら量の差をよく見比べてみてください。ちなみに、スカートの右側の形は、いわゆる水晶発振器のCN測定の形と相関を持ちますが、このグラフの方がオーディオユーザーにはより直接的です。測定した本人が、クロック交換のみでこんなに見事な差が出たことを実は驚いたので、ここに掲載した次第です。ネットで検索するとオーディオ雑誌で各機種ごとのMeasurements のページに計測例が出てきますが、著名な超高額製品をも負かす、世界最高水準であることがお分かり頂けると思います。(2010年9月30日)