スペクトルアナライザでハーモネーターの動作を見る! | 中川 伸 |
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これまで人間の耳は20kHzまでしか聞こえないという前提でオーディオは考えられてきました。しかし96kHzまでに拡大してスペクトルアナライザでハーモネーターの動作を見てみると面白いことが分かります。
ハーモネーターの動作を示すための圧縮されたスペアナ動画で、横軸は20Hzから96kHzの対数表示、縦軸は0dBから−140dBのスケールです。前半がCDオリジナルで、後半がハーモネーター付きで、どちらもシッパーズ指揮のカルメン冒頭です。この音は圧縮されているので違いは分かりません。前半は22kHz以上が急峻にカットされていることが良く分かります。50kHz以上でノイズが増えているのは後述するように測定用サウンドカードの性能限界です。ここで用いたSH−20KはEFFECT3の標準位置ですが、音楽の抑揚に応じて自然なスペクトルに見事に戻っていることが分かります。追加信号の20kHz以下は原信号と混ざらないようにシャープにカットされています。EFFECTは2dBステップですが、殆どのユーザーは2か3の位置で使っていますから、超高域に敏感な人たちは20kHz以上の自然なスペクトルをシビアに求めていることがよく分かります。AH−120Kも基本的には同じ動作です。
動画ファイルの作った方法=デジカメのCaplio G4 wideでPC画面を動画撮影(AVI形式)しました。編集とサイズダウンのためにフリーソフトArea61 ビデオブラウザ Ver.4.4とArea61 ビデオミキサ Lite Ver.2.4を使って(WMV形式、その後にMP4形式)に変換しました。Internet ExplorerでもFirefoxでもMac(OS9&OSX)でも見えることが確認できました。
(ただしWindows media Playerがインストールされている場合)